ホールフーズによるワイルドオーツ買収プランにゴーサインが出ました。
FTC(連邦取引委員会)が買収プランに異議をとなえ、連邦地裁で争われてきた案件ですが、昨日地裁が問題なしとの裁決を下しました。
FTCには緊急控訴といった手段がまだ残されているようで、来週早々までの猶予期間にアクションを起こす可能性があるようです。これが無かった場合に、M&Aは成立することになります。
裁判官は93ページの意見書を作成しているのですが、ホールフーズの社外秘が含まれており、一般には公開されていません。従って、許可の判断を下された経緯については、現時点では不明となっています。
おそらく、近いうちにメディアに出てくることでしょう。
今回の買収プランに対するFTCの差止請求に関して、私は一貫して根拠が薄いと主張してきましたので、そのとおりの結論が出たということになります。
FTCはここ数年大型M&Aを認めてきてまして、ここでいきなり認めないとすると不公平感が強く残ります。
過去の、M&Aに緩やかなポリシーから一転して政治的な方向転換があって、ちょうどそこにホールフーズがはまってしまった、というようになんとなく感じているんですが、考えすぎかな。
さて興味深いのはこれからです。
とりあえず、ヘンリーズとサンハーベスト35店舗をスマート&ファイナルに売却することはプランとして存在する。またワイルドオーツ30店舗を売却する予定であることがFTC提出の資料から漏れて問題化したりしてますね。
あとは、合併作業なのですが、ホールフーズは過去M&Aで成長してきた歴史があり、ノウハウはありそうなので、スムーズに行くんじゃないでしょうかね。
参考までに、過去のエントリーをまとめておきます。
ホールフーズがワイルドオーツを買収
ホールフーズによるワイルドオーツ買収に暗雲
ホールフーズ対FTC
ジョン・マッケイの匿名投稿
マッケイの謝罪
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