メイシーズは地域をいくつかに分けて、地域ごとにカンパニー制を取っているのですが、北部地域(メイシーズノース)のCEOが大学に呼ばれての講義で、業績不振を認めたうえで、巷間指摘されている、買収した店名を一斉に変えたことが客離れにつながったという見方は間違っていると反論しています。
新規顧客獲得に対する努力と、メイシーズが何なのかということを伝える努力と、この2つに焦点を当てていなかったとしている。
シンボリックに言われているのがシカゴのマーシャルフィールズで、老舗として名が知られているこの有名な名称を変えたことに対する批判が多いのですが、買収以前から業績が悪く、店名を変えたことを不調の理由とすることはできない、と反論してます。
M&Aによる組織統合は簡単ではありませんね。
セイフウェイによる失敗が好例ですが、一気に変えるやり方は簡単ではないことは歴史が物語ってます。
新規顧客うんぬん以上に、名称を変えられたほうの社員の士気の問題の方が大きいのかもしれませんねえ。
セイフウェイのときは優秀なバイヤーがやる気をなくして結構やめたと聞いてます。クローガーは買収相手をしばらくそのまま独立運営させ、ようやく最近になって組織統合をゆっくりと始めてます。結果的にはこちらのほうがスムーズに進んでいる。
ということで、この発言を鵜呑みにはできないなというのが、正直な感想です。
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