2007年10月22日
【ウォルグリーン】 調剤ミスで患者が提訴

ウォルグリーンが調剤ミスで提訴されました。

妊娠したので医者に行き、処方されたのが妊娠中用のビタミン。これをウォルグリーンに持って行き、処方されたのがホジキン病に使うケモセラピー用の強い薬で、飲んだらめまいと吐き気が続いたがつわりだと思い服用を続け、一ヵ月後に流産してしまった、というのがストーリーです。
この女性には、肺がんなどの悪性腫瘍のリスクが高くなる、子供が作れない、といった後遺症が残る可能性があるようです。

正しい薬の名前がMaterna、間違ったのがMefford、似ていますね。

ウォルグリーンはまだ公的に間違いを認めていません。
訴訟で戦うのか、示談するのか、も分かりません。


このニュースを取り上げた理由は、最大手のウォルグリーンといえども、こういう調剤ミスを起こして提訴されるのだということを知っておいて欲しいからです。つい数年前には、身体障害となった子供が勝訴したケースがありました。これはテクニシャンが服薬指導するというしてはいけないことをしてしまったことが発端でした。

ファーマシーとはこういうリスクを潜在的に抱えるビジネスです。いかに減らす仕組みを作れるかがカギになるというわけですが、100%なくすことは不可能だということが、ウォルグリーンを見れば分かります。最先端の技術を使って管理しているのがウォルグリーンでして、このウォルグリーンでさえ100%ミスをなくすことができないわけです。

日本のドラッグストアも調剤併設に余念がないですが、こういうことが今後起こることは避けられない。ミスを犯さない作業システムへの注力はあたりまえですが、万が一のためのリスク管理も考えておく必要がある、というわけです。

鈴木敏仁 (01:30)
ペプシネックス



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