2008年5月16日
[メナード] 店舗周辺の住宅を自ら開発

メナードはウィスコンシン州に本拠を置くリージョナルのホームセンターチェーンです。売上高77億5000万ドルで209店舗、ホームデポとロウズという二大チェーンに次ぐのですが、売上高の差は非常に大きく、アメリカのホームセンター業界は完全に二極化しています。

このメナードが、店舗周辺の住宅を自分の手で開発しているとローカル紙が報じました。他に例を見ない、過去にもほとんど例がない、非常にユニークなプロジェクトです。
目的は当然、開発するときの資材ニーズを店舗が請け負うわけです。建築を請け負う工務店にメナードで購入することを義務付ける。
また開発することで住民が増えれば、DIYニーズもおのずと増える。仮に賃貸住宅でも作って自身で所有し、価値が上がったら売却して儲けることも可能かもしれない。

今のところ2ヵ所ですでに開発が終わり、現在3つ目を計画中で、他にも案件を探しているとしてます。


アメリカでは、例えばウォルマートが良くやりますが大きな土地を自分で買って、スーパーセンターを作り、価値を上げて、余った土地を売って儲けを出すというようなことはよくあります。まあ、小売の規模が大きいですから、こういった利益は雑収入となって損益計算書などには細かく出てきません。
でも基本的に役割分担が出来上がっていて、不動産開発業と小売業は完全に分かれていて、自らの手で開発するということはあまりしない。当然住宅を開発するなんて、ありえないでしょう。

日本では、小売企業がショッピングセンターを開発するというのはよくあることですね。でも、住宅を自ら開発して、言ってみれば周辺市場を自分で作るということは、あまり聞かないですよね。


メナードは一見するとスマートな店作りではなかったりするのですが、アソートメントがけっこう細かくローカライズされていて、けっこう支持されている企業です。

おもしろい話なので、紹介させていただきました。

鈴木敏仁 (01:11)
ペプシネックス



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