先週末、ウェッグマンズが数百アイテムの値下げを発表しました。
景気の悪化時の消費者アピールとしてはよくあることで、日本でも大手チェーンストアが"円高還元"などの値下げをやってますね。
今回取り上げた理由は、この値下げが一時的なものではないことにちょっと驚いたからです。
「この値下げは一週間とか二週間といったプロモーションではなく、当社のコンシステント・ロープライス戦略に沿っている、つまりこの価格は長期にわたって有効である」。
ウェッグマンズはPBを中心として一部のコモディティ価格を固定するハイブリッド型のEDLP戦略をとってますが、新たな商品群にこのEDLP戦略を適用するというわけです。
「原価が下がるだろう来年はまだ先のことだが、今下げることが大切だと考えている」。
そして「(これに合わせて)メーカーが近い将来価格を下げることを期待している、理由は原料と燃料コストが下がっているからである」。
メーカーにプレッシャーをかけているように感じます。
大手食品メーカーは今年の値上げで結構いい業績を上げていまして、これを念頭に置いているのかもしれません。
我が国の大手チェーンストアが最近宣伝している値下げは、しばらくしたら元に戻す通常のプロモーションと変わりがありません。
一時的な販促効果を狙っている日本の小売企業と比べると、ウェッグマンズの方に"価格を下げるぞ"という高い志のようなものを感じるのは私だけでしょうか。
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