マイクロソフトが専門店フォーマットを開発する予定であることを発表しました。オープニング時期や場所などは明らかにされていません。
このために、ドリームワークスからデイビッド・ポーターを引き抜きました。もともとウォルマートの商品部でエンターテイメントカテゴリーの責任者だった人で、ドリームワークスでは商品流通のトップでした。
マイクロソフトではCOOのケビン・ターナーの下につくそうですが、ターナーはサムズの責任者だった人ですね。ウォルマートチームがマイクロソフトのリテールビジネスを開発するというわけです。
マイクロソフトの目的は売上と言うよりもマーケティング用途のようです。イメージアップを目論んでいる。アップルストアはいまや全米で単位面積あたり最も売っている"リテーラー"なのですが、とりあえずはこの道筋を追うわけではないようです。
自分の個人的な経験を元にすると、アップルストアが消費者に与えるイメージは小さなものではないと思ってます。
ブランドイメージとは、お客とブランドがふれあうタッチポイント全ての総和によってできあがってゆくものですが、メーカーにとっての店舗というフィジカルな環境はこの総和の中に占める比率がけっこう大きい。ここでうまくアピールできれば、非常に強いブランドイメージを形成できる。
だからメーカーが具体的なフィジカルな環境を所有してブランディングするの極めて効果的と言えます。
ただ、逆にイメージを悪化させるリスクもある。
スティーブ・ジョブスは建築素材にまでこだわって店舗を作りました。彼の商品に対するこだわりと同じこだわりが店舗に表現されている。
これをマイクロソフトが模倣できるのかどうか。
"完成品"を見るのが楽しみです。
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