書籍チェーンのボーダーズが決算を発表しましたが、儲けなければならない第4四半期が減益で、通年でも三年連続の赤字となることが分かりました。
第4四半期は売上高マイナス12%に最終利益高マイナス54.3%、通年では売上高マイナス7.8%、赤字は1億5,740万ドルから1億8,670万ドルへと悪化しています。
2007年に赤字を出した頃からリストラに着手してまして、人員や在庫の削減などできることは全てやったようで、引き続き経費のタイトなコントロールに努めるが主要な発表はもはやないと資料には書いてあります。
負債を39.3%減らし、キャッシュフローを改善し、設備投資を減らしと、財務内容の改善に努めてきて、とりあえず倒産するといった危機的状況にはないようです。
つまり、あとはいかに売上を回復するかということにかかっているわけですが、この景気環境と競合環境ではよほどのことがない限り難しいことでしょう。
バロンズというダウジョーンズが発行している経済誌があるのですが、アマゾンを'The World's Best Retailer'、つまり世界で最高の小売業として記事をちょうど掲載していて好対照となってます。
サーキットシティの敗退から分かることは、業態が成熟すると専門企業大手1社、ウォルマートのような総合企業大手1社、という図式になっていくと言うことなんですね。玩具業態はずいぶん前にそうなってしまったし、昨年はリネンズン・シングスの廃業でホームファッション業態もそうなりました。
書籍はウォルマートとバーンズ&ノーブルに加えてアマゾンが存在する。こうなるともう2位企業のポジションはかなり小さいものとならざるを得ません。
ボーダーズがこれから復活するためには、売上を下げ縮小均衡させながらどう専門性を高めるのかということにつきるような気がします。
ゲームストップのように中古を扱うなんてオプションがあるかもしれませんよね。
いっそのことブックオフみたいな業態に転換してしまうなんてアイディアは大胆すぎるかな。
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