クライスラーが連邦破産法11条を申請して倒産しました。
この会社のCEO、ロバート・ナーデリなんですね。
ナーデリはホームデポの前CEOですが、彼がホームデポをダメにした張本人と言われてます。
業績を落として解雇され、しばらくしてからバイアウト企業のサーベラスに見込まれてクライスラーの経営を任された。でもまた業績を上げられず、今後は倒産させた。
二連敗ですが、両社ともに規模が大き過ぎる。
この人はあのジャック・ウェルチの門下生です。ウェルチが後継者を決めるというときに、イメルト、マクナーニー、そしてナーデリの3人が候補だった(ひょっとしたらもう一人ぐらいいたかもしれませんが)。
ウェルチは、後継が決まったら残りの二人は悪いが辞めてくれと告げたそうです。まるで戦国時代みたいですよね。
この、ウェルチに見込まれたという点に惚れ込んだのがホームデポ創業者のマーカスとブランクで、何回か断られたんだけどしつこく頼んで、言ってみれば三顧の礼でナーデリをヘッドハントしたのでした。
結果としてこれは大失敗だった。
もう一人の候補者マクナーニーはいまボーイングにいますがちゃんと経営していて、それなりに評価されてます。
つまり、ナーデリだけだめなんですよね。
その上、ものすごい額の報酬をもらっている。
これだけ業績を落としながらがっぽり稼ぐって凄いですよね。
ウェルチの七光り、といったところでしょうか。
そう言う意味で、ナーデリという人は記憶にとどめる価値があるんじゃないかと思ってます。
ちなみに日本ではこの人のことを一般的にはナルデリと表記します。
R発音は日本ではルとせずに伸ばすのが習慣として定着してますよね。もしこれをナルデリとするならば、ウォルマートは「ウォルマルト」としなければなりませんし、例えばスターバックスはスタルバックスにしなければなりません。
日本のどこかの新聞記者が間違って書いて定着してしまったんだろうと思うのですが、僕はどうも違和感がありまして、ナーデリを使ってます。
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