コンサルタント会社の手による恒例の不明ロス調査の結果が出ました。レポート名は21st Annual Retail Theft Survey、調査会社はJack L. Hayes International。
調査対象は、大手小売企業22社、総店舗数は19,151、総売上高5,720億ドル。
これに対して、不明ロス総額は60億ドルなので、不明ロス率は1.04%となります。
2007年は、総売上高6,890億ドルに対して67億ドルの不明ロス高だったのでロス率は0.96%。
つまり不明ロス率は若干上昇していることになります。
万引き捕縛件数は90万4,226件で前年比7.26%増、回収金額は1億8,290万ドルで同21.64%増、この数値は3年連続で上昇中。ケースあたりの平均金額は202.28ドル。
(単語がAresstではなくApprehensionsなので、警察沙汰にしていない件数も含んでいるように思い、捕縛という表現を使っています)
万引き捕縛件数は、外部犯行と内部犯行の2つに分類できまして、内部犯行の比率は計算したところ8%。
ところがケースあたり平均金額は、外部が135.81ドルに対して内部が969.14ドルで、内部犯行の方がたちが悪いことをうかがわせています。
また従業員30人に対して1人の割合で捕縛されているそうです。
不明ロスの原因、意外と内部犯行が多いということは日本の業界の方からもよく聞くことで、このあたりは日米似通ってます。
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