ホームデポのCEOフランク・ブレイクが昨日、ゴールドマンサックス主催のカンファレンスでスピーチ、現状と今後について軽く触れています。
まず現状、景気についてはポジティブに転換しているとは言い切れないなど、少々曖昧な表現となってます。業績については、シェアが伸びている商圏もあるが、全体が回復するには長い時間がかかるだろう、よくある短期の回復はありえないとしてます。
最も高いハードルは売上の30%近くを占めるプロ(建築業者)で、建築不況が続いているカリフォルニア、アリゾナ、ネバダ、フロリダでは特に厳しい。
ただ中小業者が減って業界が縮小しているので、これが今後ホームデポにとっての新たな門戸を広げる可能性があるかもしれない。
とまあこんな感じで、ホームセンター業界はまだしばらく厳しいようです。
それと昨年来配送センター(Rapid Deployment Center)を増やしているのですが、成果が出ているのでこれは今後も継続する。
ホームデポはつい最近までベンダーが直接店舗に納品するDSD(ホームセンターの用語ではドロップシップ)形式を取っていたのですが、商品の一部を配送センター経由にしようとしています。まあ、逆に言うと、配送センターなしであそこまで大きくなってしまったという点がすごいのですが。
それと海外の拡大をほのめかしています。同社は2006年に中国に買収で進出してますが、これが他市場での機会を検討することを可能としたとして、アジアでの展開を示唆してます。
同社はしばらく国内の立て直しに注力してきただけに、ひさしぶりに海外に言及したことは注目して良いかもしれません。
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