ペイレスシューソースは低価格帯の靴専門チェーンです。北米と中南米に4,500店舗を展開中で、2008年度の売上高は34億4200万ドルでした。日本円にすると約3兆4000億円、小さな企業ではないです。
昨年、フランチャイズ契約で中東への進出を発表、年内に出店とあったのでもう店舗ができている頃でしょう。このフランチャイズ企業がロシアでの契約も結んだようです。来年中に5店舗を開けて、5年以内に90店舗、長期的には300店舗を越えるとしています。
中東からロシアへと同じフランチャイジング企業がカバーするというのはおもしろいです。中東と東欧で成功したら、西欧へと伸びてゆくことがあるのかもしれない、何てことを考えてしまいます。
8/28のエントリーのランキングで実はこの企業、6位に入っているんですね。店舗数が多いということもあってアメリカではよく知られた企業なのですが、ブランドパワーも意外に強いということをこのランキングで知りました。
この企業、日本に進出して失敗しているのですが、進出に先立つかなり前に、進出時にジョイントした商社とは別の商社の方から、ペイレスと話し合いを持っているという話を聞いて、日本では難しいだろうなあというような事を伝えた事を思い出しました。
開発途上国向きなのかもしれないですねえ。
アメリカは先進国ですが、ピラミッドの底辺(ボトム・オブ・ピラミッド、BOP )市場が混在しているユニークな国と言えまして、だからペイレスのようなフォーマットが成功していて、海外でもBOP向きなのだ、というロジックにふと気づいてこれを書いています。
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