2009年10月 7日
[バイロー] デレーズによる買収が決定、名称は消滅か

バイロー(BI-LO)はサウスカロライナに本拠を置くリージョナルベースのスーパーマーケットで、投資会社が資本を所有しつつ、今年の3月に破産法11条の適用を申請していったん倒産した企業です。店舗数は214。

倒産したときのエントリーです。
[バイロー] 連邦破産法11条を申請して倒産

これを、ベルギー資本のデレーズが買収することが決まりました。デレーズはフードライオンを主体として米国事業を展開している企業です。
買収後はフードライオンのシステムに組み入れるとしているので、店舗名も変えられる可能性が高いようです。
また、地方の有名小売企業が消えることになるのかもしれません。

ただしまだ合意書が交わされた段階に過ぎず、ディールがなくなる可能性は残っています。


バイローはもともとオランダ資本のアホールドUSA傘下で、2005年に投資企業のローンスターが6億6,000万ドルで買収したものです。今回のデレーズによる買収金額は4億2,500万ドルなので、ローンスターにとっては失敗案件となってしまいました。
まあ、投資企業はポートフォリオで儲けを考えますから、だからローンスターがダメというわけじゃあないんですけどね。


オランダの企業が持っていた米国事業が、アメリカの投資企業を介して、ベルギーの企業の手に移ったという点に私はおもしろみを感じてます。
良い悪いは別として、資本というものは本来こういうものなのです。

日本の小売業界でこういう事例が出てくるような時代は来るんでしょうかね・・・。

鈴木敏仁 (12:46)
ペプシネックス



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