2009年10月 8日
[フレッシュ&イージー] 今年も赤字予測、景気の回復に期待

テスコが中間決算(8月末)を発表しまして、その中でフレッシュ&イージーについて言及、今年の赤字予測が2億5,900万ドルであることを明らかにしました。

昨年度の赤字が2億ドルでしたので、これで累積は単純計算で4億5,900万ドルとなる勘定となります。

テスコCEOのリーヒーはこの発表の中で、「カリフォルニア、ネバダ、アリゾナの不況が長引いている中、フレッシュ&イージーは前進し続けていると思っている」と、ポジティブなコメントをしています。

またその後のメディアによる取材に対しては、「90年代のイギリスの景気後退時と一緒だ、あのときは北部に集中出店したが、ぜんぜんだめだった、だが景気が戻ったらすぐに業績は良くなった」と、イギリスでの経験に照らしています。

つまり、アメリカの景気が戻ればフレッシュ&イージーの業績も上がると踏んでいるわけですね。

フレッシュ&イージーは店内がどんどん変化しているのですが、その方向は賑わいを作ることにあります。当初かなり無機質だった店内もだいぶ変わりました。
装飾が増えたフレッシュ&イージー
このように冷蔵庫の上に装飾品を置きはじめたのは最近のことです。棚の上にも装飾が増えてます。


何回も書いていることですが、配送センターを作ることからこの企業の米国事業は始まっていて、店舗数がクリティカルマスを越えない限りどんなに頑張っても企業レベルでの黒字化は不可能なんです。
少なくとも300店舗ぐらいは必要だろうと思うので、いずれにしても採算に乗るのはまだまだ先のことではあります。


ちなみにイギリスの会計法や証券業界のコンプライアンスを私は知らないのですが、テスコのように子会社の赤字をきっちり報告するというのは、少なくともアメリカではあまりないです。
ウォルマートは海外事業について、国別に採算を明確にレポートしてません。スーパーバリュは別会社としているセブアロットについて売上高すら公表してません。

自発的にやっているとするならば、企業としての強さや自信に裏打ちされているわけで、テスコという企業の一端を垣間見るような思いがします。

鈴木敏仁 (11:14)
ペプシネックス



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