マイヤーは中西部地域でスーパーセンターを展開している企業です。ウォルマートとターゲットに押されてしまって苦戦中、負け組に入ってしまっていて店を見ても完成度が低く、興味をあまり引かない企業なのですが、このニュースは気になってエントリーしています。
いまアメリカで価格戦争が激化していることはすでに書きましたが、マイヤーも同じ土俵にいて価格競争に巻き込まれています。
同社はこの価格販促の種類を3つに集約して、プロセスをシンプル化するという取り組みを始めました。
名称は3つ、Everyday Best Price、Sale、そしてPrice Drop。
この3つを簡単に説明すると・・・
Everyday Best Priceは新たに値下げして固定した価で、市場で最も安いことを保証。
Saleは通常の短期間の価格販促。
Price DropはSaleよりも期間の長い価格販促
この販促プログラムを減らすというイニシアチブはとても重要だと私は思っています。結局のところ、価格競争で勝つために最後に必要なことは経費コントロールであって、この経費を下げるために本質的に必要なことは全プロセスのシンプル化にあるというのが私の持論です。
<追記>
出張から戻りました。トロントからシカゴへ移動しサードパーティマーチャンダイジング企業最大手ドライブラインの副会長によるレクチャー、それからシンシナチへ移動してダンハンビーUSAを訪問してきました。
ドライブラインはたぶんいまアメリカで売上高ベースで業界において一番大きな会社です。ホームストアというマーチャンダイジングプログラムがここ数年すでに急速に広まり定着してしまったのですが、これをさらに一歩進めようとしている。この分野は一般的な店舗視察ではまったく見えない話なのですが、裏側ではどんどん進化しているのを再び実感しました。
ダンハンビーUSAは言わずとしれたテスコの子会社ダンハンビーとクローガーのジョイントベンチャー、ロイヤルティマーケティングで唯一大成功している企業で、年率40%近い勢いで成長しています。伺ったプレゼンの内容はおそらく氷山の一角に過ぎないのですが、その氷山の一角だけでも驚くような技術力を感じました。
この両分野、日本は完全に遅れてます。なんとかしなければ、という思いを新たにしたのでした。
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