2010年5月10日
[セイフウェイ] 人事政策に見るセイフウェイの戦略性

セイフウェイが本社レベルにマーチャンダイジング責任者のポジションを新設、生鮮担当のゼネラルマネジャーだったケリー・グリフィスが昇進しました。グリフィスは、生鮮から非食品まで全マーチャンダイジングを統括します。

さて、このいわゆる日本的に言うところの本部統括商品部長というポジションをセイフウェイは置いてきませんでした。そのかわり例えばボンズやドミニックスといった傘下のユニットごとに商品部の責任者がいて、本部には生鮮やグローサリーといった部門ごとの統括責任者がいるだけでした。
これをまとめる役職を置くことで、今後の中央集権へのあしがかりとしたいんですね。
セイフウェイアはむかし、買収した企業のバイイングを本社に一気に移そうとして失敗した経験があって、商品調達の中央集権にはアレルギーが若干あるんじゃないかと思ってます。

ところでおもしろいのは、セイフウェイにはCOOがいないのですが、ナンバーツーはチーフ・マーケティング・オフィサー(CMO)なんですね。しかもこのCMOの下に今回新設される"本部統括商品部長"がぶらさがる組織図となる。

マーケティング部長の下に商品部長が来るという組織なんて、日本じゃ考えられないでしょう。
セイフウェイによるマーケティング重視戦略を垣間見ることができるんじゃないかと思います。
これがセイフウェイという企業を理解するカギの一つなのです。

鈴木敏仁 (01:30)

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