2010年8月 9日
[レイリーズ] 既存店をディスカウントフォーマットを転換

サクラメントに本拠地を置くスーパーマーケット、レイリーズが既存店の一つをディスカウトフォーマットに転換する予定であることが明らかになりました。店舗名はフードソース、既存のレギュラーフォーマットをディスカウント型に転換するのは初めてのことだそうです。
フードソースの1号店は6年前にオープン、現在5店舗です。


レイリーズはサクラメント商圏に本拠地を持つ企業ですが、競合が徐々に激しくなってきていて、市場シェアがじりじり落ちています。

一昨年の段階でグローサリーシェアは23.4%、次いでセイフウェイ19.6%、セブマート17.3%、そしてウォルマートが10.2%。

このうちウォルマートがスーパーセンターを増やしているんですが、加えてこれからフレッシュ&イージーが進出しますし、ひょっとするとクローガーがフード4レスを増やすんじゃないかとも言われている。

この低価格フォーマットによる侵攻に備えるためにディスカウントフォーマットを6年前に開発して実験してきたわけですが、これから増やすかもしれないというわけです。

ちなみに23.4%というシェアは、アメリカのスタンダードでは低いんですね。本拠地商圏では最低でも50%は欲しいところですし、大手チェーンはみな少なくともその程度のシェアは本拠地で確保しています。


レイリーズは今年4月に役員クラスを含む本社人員150人を解雇、CEOが給料を半額に減額など、リストラに踏み切っています。上場していないので利益など詳細は分からないのですが、シェアを減らしているという事実が苦戦していることを物語っています。


たぶん、小型フォーマットも必要なんじゃないかと思ってるんですけどね。
自社競合させてでも既存商圏に小型店舗を埋めていって、競合が入れないようにしないと、これから環境はどんどん厳しくなって行くじゃないでしょうか。

鈴木敏仁 (02:29)

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