2010年9月 3日
レジ袋規制法案、成立せず

カリフォルニア州議会で議論されていたレジ袋の規制法案が成立せず廃案となりました。
法案の内容は、もともとはマイバッグを持参しないお客に対して5セントを負担させると言うものだったのですが、行きすぎだと反対が多く、ポリ袋の代替としての紙袋のコスト分を店舗が請求しても良いという法案に修正されていました。

それでも、廃案になってしまいました。

郡や市といった地方自治体ベースでは、例えばサンフランシスコなど規制を設けている例がすでにあるのですが、州ベースでの規制では全米に先駆けており注目を浴びていたものです。


資料を読むに、どうやら反対勢力による強力なロビー活動と宣伝があったようですね。
アメリカ科学物質協議会(American Chemical Counsil)がという協会がもっとも積極的で、ラジオやテレビでCMまで流していたそうです。
ポリ袋を製造しているメーカーが集まった団体で、メジャーな会社はダウケミカルやエクソンモービル・・・なるほど、そりゃお金を持っているなと、納得。

けっきょくこれも、例えば拳銃規制がなかなか難しいとか、ウォルマートによる金融ビジネス参入が阻止されるとか、イラクから撤退できないとか、といったことと根は同じですね。
そこに産業が存在し、それで食っている人がたくさんいる以上、簡単には規制できません。
日本でも車検が無くならないとか、まあ、同じようなことはどこに行っても存在します。


この州規制法案が流れたことで、郡や市ベースでの規制が加速するだろうというのが大方の見方です。
世の中の流れはマイバッグの方向に向かっていると思うので、遅かれ早かれ州ベースでも規制が再び検討されるときが来るんじゃないでしょうか。

鈴木敏仁 (02:20)

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