ビジネスウィーク誌がおもしろい記事を掲載しています。
ウォルマートのグローバル調達部門が、大手メーカーと協力して原材料を調達すればいっそうのコスト削減につながるとして、各社に参加を呼びかけているというもの。
すでに複数のメーカーと協力して調達して効果を上げている。例えばブラジルでは炭酸飲料メーカーと砂糖を共同で仕入れてコスト削減を実現、チリでは紙製品サプライヤーと共同で紙を仕入れてオフィスで使用する紙のコストを下げることができたとしています。
でも、ブランドメーカーとは話し合いが進んでいない。当たり前の話ではありますが、原料データや製法が分かってしまう可能性があるからで、取材に応じている担当者も大手メーカーとこのテーマについて話し合うのは難しいと語ってます。
原料データが分かってしまうという問題もあるけれど、ウォルマートはPBの原価削減にこれを利用するわけで、潜在的に敵対する領域での協働ですから、大手ブランドメーカ-が乗ってくる可能性は高くはないでしょう。
ただ、このウォルマートによるアプローチは驚くべきものがあると思います。
以前エントリーしましたが、ウォルマートは全米でも最大級のロジスティクス企業で、トラックの輸送コストが専門企業よりも安い場合がある。そのためメーカーに対して自社トラックを使うよう呼びかけるというようなことがありました。
これと本質部分は一緒です。
ウォルマートの規模の大きさを実感できる事例ではないかと思います。
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