2010年10月27日
[ウォルグリーン] PBMユニットを売却か

出張で更新が滞ってしまいました。毎日が忙しく、出張していると体と頭が疲労して文章が書けなくなってしまいがちです。半日セミナーし、午後は店舗を見て回り、他都市へ移動し、を繰り返しますので、余裕がなかなかありません。

今回はすでにエントリーしたウォルグリーンの役員の他に、商品のパッケージやPDQ(段ボールでできたケース兼陳列ディスプレー)を作っているメーカーのウォルマート担当部長や、ウォルマート関係者とも会って話を聞きました。

どういう人と会って、何を聞き出すか、がとても重要なのですが、今回もとても良い話が聞けたと個人的には思っています。大切なことは、いま起こっていることの背景を知ること、店頭だけでは分からないことを補完することに意義があります。


さて出張中にたくさんニュースがありましたが、少しずつ追いつくとして、今日は一番気になるものを一つ。

ウォルグリーンがPBMユニット(ウォルグリーン・ヘルス・イニシアチブ)の売却を検討しているらしい。公の事実ではなく、周辺情報をメディアが報じているもので確実な話ではありません。
3社が興味を示しているようなのですが、その中にどうやらCVSケアマークも入っているようです。
売却予想額は5億~10億ドルとなる模様。

資料によると、上位3社(メドコヘルス、エクスプレス・スクリプト、CVSケアマーク)で市場の60%を占めていて、ウォルグリーンのPBMは9位で市場の2.6%を占めているに過ぎないそう。
つまり、本体にレバレッジかけるには規模が小さすぎるということなのだと思います。考えられる戦略は、他のPBMを買収して規模を大きくするか、または売却してリソースを有効に活用する、の2つの選択肢となって、同社はいま後者を検討しているというわけです。


CVSケアマーク解体論も出てますし、垂直方向で事業を持つことのリスクを考えてのことかも知れません。


実際に売却するしないは別として、ウォルグリーンとCVSの戦略的な方向性の違いが理解できるニュースではないかと思います。

鈴木敏仁 (10:01)

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