2011年1月 3日
[CVSケアマーク] 老人保健向けの調剤プロセスサービス事業を買収

明けましておめでとうございます。
アメリカは現在3日、今日から仕事が始まりました。日本は4日からだと思うので、まもなく仕事始めですね。
今年もよろしくお願い申し上げます。


さて年始のネタですが、当然のことながらこの数日はたいしたニュースもなく、昨年末の話を俎上に上げます。

CVSケアマークが、メディケア向けの調剤サービスを提供している事業ユニットをユニバーサル・アメリカン社という企業から買収することで合意しました。
買収総額は12億5000万ドル、小さな買収ではありません。


買収する事業はメディケアパートDの調剤に関する還付等のプロセスを請け負っていて、ケアマークとくっつけることでてこ入れを図ることが目的です。

メディケアパートDについては話が長くなるのでここではおきます。


何が書きたかったのかというと、あまりニュースにはならないのですがウォルグリーンもCVSも実は小売ビジネス以外の買収は積極的に実施しているのだということです。
買収できる中堅企業がいなくなってしまった現在、小売の買収による成長はもはや難しく、成長を続けていくためには小売以外のビジネスを伸ばしていくしかないんですね。

ただ両社、方向が若干異なっている。
ウォルグリーンは患者になんらかの医療や介護サービスを提供するビジネスを広げようとしているのに対して、CVSケアマークは当然ではありますがPBMの拡大に傾いてます。
分かりやすく言うと、前者は消費者に直接関与するビジネス、後者は上流の保険がらみのビジネス、とでもなるでしょう。


ちなみにAPによるニュースには、"ケアマークは引き続きビジネスを失っている、CVSによるケアマークの買収にはアナリストによって疑問が呈されている"、とあって、周囲の評価は相変わらず低いままとなっています。

鈴木敏仁 (11:59)

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