アクティビスト型の投資家ウィリアム・アックマンと、REITのヴォーネ=ド・リアルティ・トラストのスティーブ・ロスを外部取締役として選任することを蹴ってしました。来月末頃に就任予定。
昨年末、アックマンのパーシングスクエア社が16.5%、ヴォーネードが9.9%の株式を取得して大株主となっていることが公となり、紙面を賑わしました。アックマンの次の標的はJCペニーか、と。
この後、ペニーはポイゾンピルを導入、10%以上の株の取得を難しくしています。このあたりで、ペニーはこの二者と協調し始めていることが見えていました。
そして今回の取締役就任でこれが明らかになったというわけです。
前回書いたとおりヴォーネードはペニーが入っているショッピングセンターの大家ですから、おそらく不動産資産のリストラが目的なのでしょうね。
ペニーはすでに不採算店舗5ヶ所の撤退を決めていて、さらに今後はアウトレット19店舗、コールセンター2ヶ所の閉鎖などを予定しており、リストラはすでに開始しています。
これをヴォーネードが手助けすると言うことになるのかもしれません。
ターゲットの大株主だったアックマンが取締役の席を求めて委任状争奪戦を仕掛けたのは一昨年のことでした。
バーンズ&ノーブルでも最近同じようなことが起こってます。
普通は拒否反応を示すものだと思うのですが、ペニーのように受け入れるという姿勢もあるんですね。
大手REITと手を組んでいるのが功を奏しているのかもしれないなと考えてます。アックマンが考え出した戦略なのかもしれません。
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