2011年2月23日
[ウォルマート] 増収増益も国内の既存店は相変わらずマイナス成長

昨日ウォルマートが第4半期と2010年度の決算を発表しました。

[2010年度]
売上高:$418,952M(前年比3.4%増)
最終利益高:$15,959M(前年比6.3%増)
既存店成長率:1.1%減
米ウォルマート既存店成長率:1.6%減

連結では増収増益なのですが、米国内ウォルマートの既存店成長率はマイナスで、新規出店が売上高増を支えたことになります。また海外事業の売上高が14.4%増、サムズの売上高が12.9%増で、国内ウォルマート以外のビジネスが伸びを引っ張っています。

注目すべきはやはり国内の既存店、四半期ベースで7回連続、つまりおよそ2年間、既存店の売上高が落ち続けていることになります。


細かい分析は業界誌とメルマガに書くつもりですが、なんとなく、ウォルマートは低位大型小売企業になったような気がしています。
既存店を未来永劫伸ばし続けるなんて不可能でして、この2年間のマイナスは、新店効果が薄れていることが最大の原因だろうと考えているんですね。

もちろん業革の失敗とか、ダラーストア系の企業にお客を奪われているとか、店頭のエクセキューションレベルが落ちつつあるとか、もろもろ理由はあるんですが、それよりも、マクロの消費動向に売上高が連動してしまうほどの規模になってしまったことの方が大きいのではないかなと。


昨年中頃、第4四半期には業績は上向くと言ってたので、予測がはずれてしまうという点にウォルマートが若干錆び付いてきたような印象を持ちました。


まあでもこう書くとおおげさに捉える人も多いかしれませんが、店頭を見る限りにおいては、ウォルマートは相変わらず強いとは思います。

鈴木敏仁 (03:23)

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