良い日本語の表現が思いつかなかったので"裏方"としました。英語ではFulfillment Serviceとなるのですが、企業のサイトから入る注文を裏側ですべて処理するアウトソーシングビジネスです。
買収相手はGSIコマース、買収総額は24億ドル。Eベイは2005年にスカイプを25億ドルで買収していまして、それに次ぐ規模ということになります。
GSIの昨年度の年商は13億6000万ドル、一方利益は3,650万ドルの赤字、今年度は黒字に転換する予定となっていて、先週エントリーしたドラッグストア・コムと似たような経営環境のようです。
さてこの企業、売上高を見れば分かるように規模が大きい。
ティンバーランド、マッテル、ゼールズなど大手企業180社のネット販売を受託しているそうで、つまり例えばティンバーランドで靴を買い、マッテルで玩具を買ったとして、商品の出所は同じという状況が起こるわけですね。
実はアマゾンもネット販売の裏方ビジネスを受託していて、たとえば最大手ではターゲットが委託していたことが記憶に新しい。すでに契約が切れており自社扱いに切り替えているのですが、ボリュームが小さいうちは委託し、ある程度の規模になったら配送センターを建てて自前に切り替えてしまうと言う手法ですね。
つまりアマゾンとGSIコマースは競合していて、これをEベイが入手したということになります。
Eベイとしてはオークションが飽きられつつあって、新品を売るビジネスを入手して市場を拡大したいという意図もあるようです。
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