ベストバイが証券アナリストと機関投資家向けのカンファレンスを開催、今後の中期戦略を明らかにしました。
○ネット販売の拡大:目標は今後5年間で現在の20億ドルから40億ドルへ
○ベストバイモバイルの店舗増:今後5年間で600~800店舗とする
○中国のファイブスターへの投資強化:売上高を2倍の40億ドルとする
○店舗レベルでの生産性の向上:今後3~5年間で店舗面積を10%削減、7000~8000万ドルの節約を目指す
ネット販売の強化について、執行副社長の表現がおもしろいので引用します。
"There's new difinition of conbenience: the ability to interact with a company on your terms"
最初の一文は、コンビニエンスという考え方に新たな概念が存在するようになってきた、という意味です。
次の一文がおもしろい。
直訳すると、"それぞれの消費者の好きなやり方で企業と情報交換する能力"という意味ですが、つまりお客と企業の接点が一つではなくいろいろあって、それを消費者が好みによって選択することができ、これが新たなコンビニエンス性というものなのだ、ということを言おうとしているわけです。
スマートフォンのアプリを駆使して情報を収集したり、タブレットPCを使って買い物をしたりといった、アクセス手段の多様化が前提になっていると思います。
小売業界におけるコンビニエンス=利便性とは、今までは店舗へのアクセスの容易さや、小型フォーマットによる買いやすさというリアルなものに主眼が置かれて来ましたが、ここにネットというバーチャルな手段が含まれ始めているということを前提にして企業が戦略を組む時代というわけです。
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