ショッピングセンターデベロッパーが携帯端末用のアプリを開発し始めているという記事を今日のWSJ誌が掲載していました。
アメリカのショッピングモールは長い年月をかけて少しずつ集客力が落ち、滞留時間が短くなってきています。
これにネットが拍車をかけていると言われている。
モールで売っているような商品はいわゆる買い回り商品ですから、ネット販売向きのカテゴリーが多いんですね。
またゆっくり買い物をしている時間がないからネット販売を使うわけですが、アメリカは働く女性が多いですからモールよりネットを選ぶ人が少なくないというわけです。
この傾向に歯止めをかけるために、最大手のサイモンやウェストフィールドがアプリを開発しているという記事なのですが、ネットに対抗するためにモールがアプリを作る、という論旨がおもしろい。
ショップキックという既存のアプリに参加するだけではなく、オリジナルも作っている。このオリジナルはいまのところ、車をどこに止めたとか、モール内店舗のプロモーションを表示したりとか、映画館の上映時間を知らせたりといったレベルの機能のようです。
しかし今後は例えばグルーポンのような機能へと進化させたいということをサイモンのCEOが言っている。これを"モールオン"と呼び、開発企業を買収するかまたは自らの手で開発するそう。
デベロッパーが自らこういうことに取り組む時代になってきたということに興味を引かれたのでした。
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