アクティビスト型の投資家、ウィリアム・アックマンがファミリーダラーの株式を買い集め、8.9%まで取得し最大の株主になったことが明らかになりました。
随分前からファミリーダラーにラブコールを送っていたのですが、本腰を入れたようです。
気になったので調べたのですがCEOのハワード・レビンの比率は3%ぐらいなので、創業一族を超えた比率を所有したわけですね。
もちろん株には優先株などいろいろ種類がありまして、大株主になったからといって会社を自由にできるというわけではありませんが。
アックマンが投資家向けのカンファレンスで、ファミリーダラーについてこう表現しています。
"It's a high return on capital business. They spend their money intelligently."
(資本ビジネスとしてハイリターンだ、彼らはお金を知的に使っている)
ファミリーダラーの店舗は一見するとつまらない店でして、素通りしてしまう日本の業界人も多いことでしょう。
しかしながら投資価値があるということはそれだけ儲かっていることを意味していているわけですよね。
上場している以上、投資家からこう言われない企業は何かがおかしいと反省しなければなりません。
またダラーゼネラル、ダラーツリー、ファミリーダラー、さらに加えるとビッグロッツやチューズデーモーニング、こういった企業群の売場を見て何かをピンと感じるように感性を磨く必要があるでしょう。
ちなみにファミリーダラーにはバイアウトのオファーが他の投資企業から来ていて、これと勝負をするためにアックマンは株を買い増したように思います。
資本をめぐる駆け引きは経営陣としてはいい迷惑ですが、でも決して悪いことではないし、対処が面倒ですね。
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