ウォルマートの来店客数が2月から6月までの5ヶ月間に前年比で8,280万人も減ったというニュースが流れました。報じているのはブルームバーグ、内部メモ情報としてましてウォルマートによる公的アナウンスではありません。
企業規模が大きいと、減る客数の規模もやたら大きいですね。
日本の人口が約1億2,800万人とすると、日本の60%の人が減ったことと同じとなります。
また資料で調べたらエチオピアの人口とほぼ同じ。
もちろん来店客数だから複数回来ている人もいるわけで、そのままの数値がすべて他店舗へ行ってしまったわけではありませんが。
またこの間の既存店成長率はマイナス2.6%だったそう。
証券アナリストがコメントしているのですが、不振の原因の一つは低所得層がいまだ厳しい状況にあるからなのだが、ウォルマート自身にももちろん原因があって、それが価格イメージだ、としています。
1,500人を対象とした調査では、ウォルマートに行かない理由は品揃えよりも、価格だとする比率が高かったそう。
同社はプロジェクトインパクトでアソートを絞りすぎてしまい、戻している最中なんですね。
でもそれ以上に低価格イメージが損なわれてしまったことが大きいのだとしているわけです。
詳しくは書きませんが、価格戦略も大きく変えましたからね、ウォルマート。
それが如実に影響してしまったというわけです。
一度離れた顧客を戻すのは、新たな顧客を獲得するよりも難しいというのは、有名なセオリーです。
米国内ウォルマートの不振の根はけっこう深そうです。
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