すでに投資企業によるバイアウトが決まっているBJ'sホールセールクラブにウォルマートが買収提案していたことを地元紙が報じました。
時期は4月のことで買収提案額は30億ドルだったそうです。投資企業によるBJ's買収額は28億ドルで、つまりBJ'sは安い方に買われることを選択したことになるわけです。
理由は公にはなっていないのですが、証券取引所に提出されている文書の記載や状況から、ウォルマートは買収後にオーバーラップする店舗の売却に乗り気では無く、そうすると当局から買収にストップがかかる可能性が高く、確実な方を選んだのではないかとしています。
さてここから分かることは、ウォルマートが成長戦略を転換した可能性が高いということですね。この10年以上、買収せず自前成長で伸びることを是としてきた企業が買収も辞せずという戦略に変わった。
スーパーセンターによる成長の頭打ちが転換を促したわけです。
一時期ライトエイドを買収するのではないかという噂が業界で流れたことがあります。ライトエイドの弱い企業体質を考えると、企業を買収するというよりも立地を買うというのが正しいと思うのですが、あながちただの噂と聞き流すことはどうもできないような気がしますね。
コメントする