昨年メルマガには書いたのですが、ウォルグリーンとエクスプレス・スクリプト(PBM企業)の契約交渉が結局まとまらず、年末をもって契約が失効し、大量のお客がウォルグリーンで保険調剤ができなくなりました。
エクスプレス・スクリプト扱いの調剤は、年度末で、売上高ベースで53億ドル(年商は722億ドル)、枚数ベースで8800万枚、このうちの枚数ベースで88.6%を失うだろうとウォルグリーンは予測を発表しています。
仮に90%として、売上高だと48億ドルを今年いっぱいで失う可能性があるわけで、小さな額ではありません。
現時点で公表されている交渉が決裂した理由は、薬剤師による"調剤以外の患者へのサービス"に保険適用をウォルグリーンが求めたことで、エクスレススクリプトはこれを認めず、さらにウォルグリーンは他のファーマシーに比べてコストが高いとまでして、意見が対立していることにあります。
"調剤以外の患者へのサービス"とは、日本でよく使われている表現を使うとカウンセリングということになるんでしょうね。
患者による服薬の管理やアドバイスを薬剤師がサポートすることだと思います。
象徴的な言い方をすると、ウォルグリーンは調剤のパラダイムを変えようとしているが、従来の仕組みがこれを拒絶している、とでもなりましょうか。
ちなみに競合各社、ウォルグリーンからお客を奪うための宣伝を開始しています。
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