ウルトラバイオレットは大手映画会社が画策している新しいサービスです。DVDにコードを添付し、買った人がこれをネット上で入力するとその作品をストリーミングやダウンロードで見ることができるようになるプログラムで、昨年の10月に始まりました。
これにウォルマートが参画、、すでに購入したDVDをウォルマートに持参すると2ドルの手数料でクラウド化し、傘下のVuduで視聴できるというサービスの提供を始めます。
このウルトラバイオレットってほとんど知られてなくて、私も今回の発表を聞いてから調べたくらい。どうも大手映画会社の足並みが揃っていないようで、そのため大々的な宣伝をしていないようですね。
致命的なのはディズニーとピクサーが参加していない点です。ウルトラバイオレットは仕組みが不完全だという言い方をディズニーがしているようなのですが、アップルが背後にいるのではないかという話もあるようです。アップルとディズニーはもともと近い存在で、そしてiTunesとウルトラバイオレットは競合しますからね。
ウォルマートとしてはVuduの強化と、ちょっとでも来店動機が増えれば良いということなのでしょうね。
先行特権だけのようで、数ヶ月後には他の競合小売企業も参画できるようですし。
個人的にはこのウルトラバイオレットというプログラムにいまひとつピンときません。
DVDというリアルなパッケージビジネスの延命策だろうと思うのですが、別にDVDを買わなくてもストリーミングできてしまう時代がもう来てますから。
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