ベストバイCEO、ブライアン・ダンの辞任が発表されました。2009年の就任以来わずか2年での突然の辞任発表なので、けっこう大ニュースとしてメディアを賑わしています。
リリースでは、経営陣に何らかの軋轢があったいうわけでもなく、新たなリーダーが必要なときで、取締役会との合意のもとの辞任だということを強調しています。
次のCEOは決まっておらず、外部取締役のマイク・マイカンが暫定CEOとなって選定作業に入るとしているのですが、こういうときはおおよそ内部が昇格するんですよね。ヘッドハンターを雇って何人か候補を選び、しかしやっぱり社内のこの人が適任ですね、となる。株主を納得させるための手段の一つです。
シャリー・バラードか、バリー・ジャッジか・・・。
野次馬的興味は尽きません。
確執なく辞任するというリリースの字面を信じるならば、次なる変革を率いることができないとブライアン・ダンがさじを投げたということなんでしょう。
店舗の店員からキャリアをスタートさせたたたき上げのブライアン・ダンにとって、ネットの普及による市場の変化に対応するのはもはや自分では無理だと悟ったということだと思います。
過去のリアルな大型店舗の成功体験を引きずっている人に、デジタル化へのシフトをリードするなんてできないというわけです。
ただの推測ですが、もしそうだとすると、この身の引き方は賞賛してもよいのかもしれませんね。
俗人とは権威にしがみついてしまうものですから。
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