2012年4月16日
[ウォルマート] 取締役にグーグルの経営役員をノミネート

ウォルマートが外部取締役としてグーグルの幹部をノミネートしました。
マリッサ・マイヤー、女性、年齢は36歳、タイトルはVP local and maps(グーグルマップ、ローカル検索、グーグルアース、ストリートビュー担当の部長)
6月に開催される株主総会での承認後に正式に決定されます。


このニュース、私は読んで鳥肌が立つほど刺さりました。
グーグルという新興企業であること、VPですから役員の中でもランクは低いこと、女性であること、そして年齢が36歳ときわめて若いこと。
どうやらNPOを含む複数の組織でボードをつとめていて、ガバナンスの経験があるということが評価基準となっているようですが。

米国企業は外部取締役を政治的に利用することが多い。コンサルタントのような役割や、その人が属している会社との関係構築とか、そんな目的ですね。
また例えばその昔ウォルマートはヒラリー・クリントンを取締役として迎えていたことがあるのですが、そのときは女性の社会進出という目的がありましたね。

今回のノミネートはいろんな目的があるように感じるのですが、一つにはネットやデジタル化というものにもっと真剣に取り組まねばならないというメッセージを社員に対して発しているのだろうなと。
もっと大げさに言うと、常識を壊して変革しようとする意思のようなものを感じる。

ウォルマート、すごいですね。
思考の柔軟性に脱帽です。


日本の大手流通企業ならば、年齢が若すぎる、グーグルなんて小売りとは関係ない、なんていろんな理由がつけられて不可となるでしょう。
100年早い、なんてことをのたまうであろう保守的なオヤジ経営陣の顔が思い浮かびます。

鈴木敏仁 (06:45)

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