ウォルマートのメキシコ事業は海外部門の中でもイギリスに並んで規模が大きいのですが、その成長に汚職がからんでいたとNYタイムズが報道、アメリカとメキシコの法律に抵触し多額のペナルティが課される可能性が指摘されています。
NYタイムズの記事は極めて詳細にわたっており、当事者へのインタビュー、オリジナルの資料の精査、など深く掘り下げてもいて、かなり説得力のあるものとなっています。
内容は長いので詳細は省きますが、要するに出店の際に地元の許可を得るためにお金を当局にばらまいていたという話です。またこれを当時のメキシコ事業の責任者だったエデュアルド・カストロ・ライトが承知していたこと、2005年に内部告発によって明らかになったこの問題を当時のCEOだったリー・スコットや海外担当だった現CEOのマイケル・デュークらが軽視して握りつぶしてしまったとしています。
報じられている贈賄の総額は2,400万ドルと非常に大きい。
報じられたのは4/21のことで、これに対してウォルマートは現在調査中とコメントしています。
そういえばウォルマートは中国で精肉のラベル偽装で逮捕者を出してますね。
海外事業におけるコンプライアンス遵守意識や倫理感が批判の対象となって来そうな感じがします。
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