アマゾンが高価格帯のファッションを強化していることをNYタイムズが報じています。
ハイエンドのファッションはアマゾンが長年トライしながらもうまくいっていない数少ないカテゴリーの一つであること、10ドルのアパレル商品でも1000ドルのアパレル商品でも一箱に入ってしまえば配送料は一緒だが後者の方が当然儲かること、というようなことが書かれています。
また低価格イメージが強いアマゾンで売ることはブランドイメージを悪くする可能性があるので販売をためらうブランドがある一方、売上が見込めるのでメリットを見出しアマゾンに商品を卸すブランドも増えていることを報じています。
著名なブランドに対しては甘い取引契約もオファーしているようで、新たな市場をどうしても開拓したいアマゾンの意図が分かりますね。
アマゾンはもはや書籍のネットリテーラーではありません。
業界用語を使うとバラエティストアと呼ぶのが最適かもしれません。
実は今、アメリカの大手小売企業の昨年の業績を整理し分析しているところなのですが、アマゾンが売上高でとうとうランキング10位になったことを知りました。圏外に落ちたのはシアーズ。
成長率を見るにおそらくこれからどんどんランクを上げると思うのですが・・・仮にいまの成長率を維持すると、ここ数年でかなり上位に上がってしまうことと思います。
今回の高級衣料の強化を見ても分かる通り同社は新たな市場をどんどん攻めてますから、高成長率を維持する可能性は高いでしょう。
アメリカの大手小売企業が昨年ぐらいから突然Eコマースについて騒ぎ出した感があるのですが、なるほどと。
アマゾンはすでに真正面から競合する相手なんですよね。
ちなみに一昨日、スポーツオーソリティに買い物に行ったのですが、店頭でふと気づいて商品をiPhoneのアプリでスキャン、アマゾンのマーケットプレイスで送料込みでも安いのがあって、店で買わずにネットで買いました。
これが、ショールーミング、ですね。
これ、日本の小売業界も対岸の火事じゃないですよ。
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