ホームファッションのディスカウントストアチェーン、ベッド・バス&ビヨンドがコストプラスを買収します。買収額は4億9,500万ドル。
コストプラスは年商9億6,380万ドル、店舗数は259店舗、同じカテゴリーに属するディスカウントストアチェーンですが、マーチャンダイジングのコンセプトがユニークなのと、食品を扱っており、よくあるホームファッションフォーマットとは一線を画した、言わばニッチ企業です。
ベッド・バス&ビヨンドは完全秘密主義でメディアにいっさい出てこない企業でして、どういう仕組みなのか、何をやっているのか、よくわかりません。
今回のニュースでは、ベッド・バス&ビヨンドの店内でコストプラスの手による主に食品を売る実験をこの1年半ほど実施し、好調なので、買収へと話が進んだというようなことが書いてありまして、なるほどそういうことをしていたのかと。
これは、HBCのハーモンを買収したときと同じ経緯なんですよね。
どうやらベッド・バス・ビヨンドは、ネット販売や競合によって大型フォーマットの売り場が空いてしまう可能性をかなり前に予測し、少しずつ少しずつ実験を繰り返して、うまくいったら買収して傘下に収めるということをしてきた、ということに気づきました。
実はこれに近いことをやってきたんだけど、けっきょくここにきて広い売り場をもてあましてしまったのがベストバイ、ということになります。
昔からベッド・バス&ビヨンドは知る人ぞ知るという優良企業でしたが、いまも変わっていないないということを再認識しました。
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