P&Gがビューティユニットの本社機能をシンシナチからシンガポールへ移管するそうです。
現在シンガポールに駐在しているアジアオペレーションのヘッドがビューティユニット(ビューティ、スキンケア、パーソナルケア)の責任者となり、現在シンシナチの本社にいるビューティユニットの責任者が退職するようです。
実際の人の移動は10人ぐらいらしい。
今回の人事で気づいたのは、これが最初ではなくて今年に入ってから3回目だと言うことです。
ベビーケア事業ユニットの本社機能を同じくシンガポールに、ファブリックケア事業ユニットの本社機能はジュネーブにすでに移しているんですね。
具体的な目的は何なのか。
CEOのボブ・マクドナルドが昨年8月のカンファレンスコールでコメントしている内容がすべてかと。
"赤ん坊が生まれている場所、新しい世帯が作られている場所へと、重心を移す"
つまり、ベビー商品やハウスホールド商品の消費者が最も増えている地域に重心を移す、これを実現するためには本社機能を移してしまえ、ということなんですね。
分かりやすい。
"グローバル化"のようなお題目じゃなくて、お客がこれからどんどん増える場所へと行くんだというわけです。
日本も自動車や家電といった業界では海外へと動く事例があるでしょうが、日用品業界ではまだまだじゃないでしょうかね。
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