2012年7月12日
[スーパーバリュ] 第1四半期は減収減益、再建プランには売却の検討も

スーパーバリュが第1四半期の業績を発表したのですが数値がかなり悪く、提示された再建プランに戦略的代替案(Strategic Alternatives=資本の売却)という文言がありまして、とうとう売却の検討に入ったようですね。金融企業をすでに雇っているようです。

業績はと言うと、売上高4.5%減、最終利益率44.6%減、既存店成長率3.7%減のトリプルパンチ、今年の食品インフレの率はまだ分からないのですが既存店のマイナス幅は実質的にはさらに高いのでしょう。
再建プランには、設備投資の減額、配当の中止、いっそうのコスト削減、などが列挙されてます。


昨年度は営業利益が通期で赤字だったのですが、これが二年続いています。
期末のフリーキャッシュフローも年々落ちてます。
最大の懸念材料は長期借入金、昨年度末は総資本に対して48.7%だったのですが、一昨年度末は46.1%、総額は減っているのですが資本全体が縮小しているので比率自体は上がってしまっている。すべてはアルバートソンズを買収したときに発生したものですが、これがこの企業に重くのしかかり続けてます。

店舗に行けば分かるのですが、活気がなくなってしまってます。
シカゴのジューエル・オスコは同社の稼ぎ頭なのですが、これもなんとなく冴えない。数値を入手していないのですが、シカゴでもシェアを落としているかもしれないと感じてます。
資料に数値がありまして、ここ10年間で10%以上シェアを落としています。


仮に最終手段に踏み込むとして、全資本を売るのか、それとも切り売りするのか。
切り売りする場合、どう売るのか。

スーパーバリュもアルバートソンズも一時代を作った優良企業ですが、あっというまにそんな時代になってしまいました。

鈴木敏仁 (01:18)

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