ベストバイの新CEOが決まりました。フバート・ジョリー、ホテルのラジソンや外食のTGIフライデーズを傘下に持っているカールソン社の現CEOで、来月初頭にはベストバイで仕事を開始するとのこと。
国籍はフランスで、フランスのマッキンゼーがキャリアのスタート地点のようですね。IT系のEDS、メディアのヴィヴェンディ、そしてカールソンとキャリアアップしてきた人で、専門は企業再建にある模様。小売の経験はゼロですが、再生手腕を見込んでのヘッドハントということになります。
こういう人が経営者として来た場合、過去の歴史を鑑みるに、成否は五分五分といったところでしょうね。
小売業界で輝かしいキャリアを持っていたクレイグ・ハーカートががスーパーバリュを再建できなかったように、通常のマネジメントと企業再建は異なるスキルですから、今回招聘されたジョリーのような人がベストバイには必要なのかもしれません。
ただ再建という表現が必要なほどベストバイが痛んでいるのかどうかは、ちょっと疑問かなとは思いますね。少なくともベストバイが繰り返してきた業界を驚かせるようなイノベーティブな取り組みはしばらく影を潜めてしまうことでしょう。
これでベストバイも、生え抜きが昇進せず外から経営幹部をどんどん持ってくる典型的なアメリカ型企業になってしまうのか。
それともリチャード・シュルツによる買収が成立して創業以来のベストバイとして再生するのか。
興味は尽きません。
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