クローガーがファーマシーを併設している1,950店舗に健康モニター用の端末を導入するそうです。名称はクローガーヘルスセンター、血圧、体重、Body Composition(身体構成?)、BMI、色盲チェック等々の健康状態をチェックできる端末で、お客がクローガーのサイトで登録すると測定データをアップロードできるようになり、このデータを使って様々な情報を提供します。
クローガーはここ数年好調なのですが、CEOのデイビッド・ディロンが語っていた好調の理由の一つが、現在のスーパーマーケットは昔のスーパーマーケットとは異なっているという説明、つまり単に食品を売る店ではなくなったからこそ調子が良いのだということを言ってたんですね。HBCやガソリンなど食品以外の分野を長く強化してきたからで、ファーマシーもその一つ、そしてこの一環として今回の端末の投入があるわけです。
健康を管理するという目的でスーパーマーケットに行く、またはそういう目的で来て下さいという取り組みを実施するのがアメリカのスーパーマーケットなのですが、どこまでも伝統的な食品リテーラーでしかない日本のスーパーマーケットとは微妙に戦略が異なっているということが分かると思います。
今回の端末の投入はこの差異の象徴という気がして、取り上げてみました。
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