2012年10月10日
[CVSケアマーク] 取組中の調剤イニシアチブが引き起こすマイナス作用

ウォルマートが証券アナリストや投資家向けのカンファレンスをやってまして、新しい情報がすでにぼつぼつ出てきているんですが、全部出揃うのを待ってからエントリーします。

今日はCVSケアマークのネタを。LAタイムズがおもしろい記事を掲載していました。
CVSの薬剤師のスーパーバイザーが薬剤師に対して送ったメールが内部告発で記者に届き、これを記事にしたところ読者から反響があったという内容です。

メールの内容を簡単に書くと、「リフィルを忘れている患者に対して4回連絡を取れ、取れなかった場合は木曜日まで待って、返事がなくてもその後にとりあえず調剤せよ」、というもの。
「リフィル数にはノルマがあるぞ、査定の項目の一つであることを忘れるな」という内容もあったみたいですね。

これを読んだ読者が、注文していないのに勝手に調剤されていたという例や、現役または元CVS薬剤師がリフィルに対して大きなプレッシャーがかかっているという話を投稿し、これをまとめてLAタイムズが再び取り上げたというのが今回の記事です。


これはとてもおもしろい。

CVSケアマークがいま力を入れているイニシアチブがまさにこれ、患者のリフィル忘れを薬剤師が防止することなんですね。定期的に服薬することが求められるメインテナンス型の調剤について薬剤師が注意を促すことで、病気が治り、トータル医療費が削減され、調剤の売上も上がって、みんなウィンウィン、という取り組みです。

ただおそらく薬剤師も忙しいですからやってられない、となる。
だから会社としてはノルマを設定してしまう。
その結果、患者にもいらないプレッシャーがかかるケースが起こる。


患者が受け取ったときではなく、調剤したときに保険の請求が発生するので、とりあえず調剤してしまえということになりやすいわけだが、保険会社や保険者はこのことを把握しているのだろうか、と記事は締めくくってます。


CVSはケアマークを買収した結果、取り組みが小売よりも調剤や保険の方に傾いていますね。
最近調剤がらみのネガティブなニュースが増えているのもそのためなんだと思ってます。

鈴木敏仁 (01:17)

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