ドラッグホールセラー大手のアメリソースバーゲンが第2四半期の業績を発表したのですが、ここでウォルグリーン/ブーツとのパートナーシップについて言及、アメリカの薬の調達システムや物流について知らないと分かりづらい内容ではあるのですが、なるほどそういうことなのかと私は合点がいきました。
提携の内容を簡単に言うと、ウォルグリーン/ブーツはアメリソースバーゲンの株を買って株主となり、その上でアメリソースバーゲンから薬を調達する。
アメリソースバーゲンはこの提携によってコーオプとして展開しているグッドネイバーファーマシー3,400店舗にも好影響を与えるとコメントしていて、ああ、なるほどと。
アメリカのホールセラーは小売の本社機能を提供しており、一方のリテーラーは配送センターからの物流を所有しており、起点が違いますが両者は並列です。
そしてウォルグリーン/ブーツがアメリソースバーゲンから薬を買うと、バイイングパワーが飛躍的に増える。
薬の調達窓口をアメリソースバーゲンに一本化するというわけです。
結果として恩恵はウォルグリーン/ブーツとグッドネイバーファーマシーが受けることになる。
いっさい言及はありませんが、このパートナーシップの動機はPBMとのパワーバランス、向こうに傾いてしまっているものをこちらに引き戻すことにあると思っています。
2013年4月27日
[アメリソースバーゲン] 決算発表時にウォルグリーン/ブーツとの提携に言及
鈴木敏仁 (07:28)
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