ウォルマートが生鮮強化プランを発表しました。
・中間業者を可能な限り排除し、産地を近場にして物流距離を短縮する。
・鮮度管理技術を上げるための店員教育システムを導入する。
・外部業者を雇って店頭で抜き打ち鮮度チェックを実施する。
・商品に満足しないお客に対しては無条件で返金する。
唐突になぜいま生鮮なのかがよく分からないのですが、ウォルマートという企業は"全カテゴリーで競合に必ず勝つ"、という文化を持っているので、"次は生鮮だろう"というような感じで選ばれたのかもしれないですね。
ウォルマートは全米最大の生鮮販売企業ですが、スーパーセンターが3000店舗を超えていて、この店舗数を持った競合スーパーマーケットは存在しませんから、自然に一番になってしまいますし、2位以下を大幅に引き離しての1位ということになります。
しかしながら、価格を主軸に据えるウォルマートですから生鮮売場はそれなりです。鮮度を主軸に据える日本の食品スーパーから見るとかなり貧弱でしょう。
今回のイニシアチブもディスカウントストアという枠組みを外すことはないでしょうから、日頃鮮度を重視している方たちにはたいしたものではないと思います。
それとこれはよくある話なのですが、「商品に満足しないお客に対しては無条件で返金する」というようなルールは標準化するのが難しく、店舗によって対応が異なることが往々にしてありまして、字面通りに受け取ってはいけませんね。
まあ現場で何が起きているかなんて分かりませんから、このイニシアチブは凄いなんて言う日本の業界人は少なからずいそうな感じはします。
学ぶべきは、強化分野を絶えず選択して集中的に取り組む点でしょうか。
とにかくウォルマートは止まることがない企業です。
2013年6月 5日
[ウォルマート] 生鮮強化プランを発表
鈴木敏仁 (06:27)
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