先週後半のニュースから2つほど。
[ウォルグリーン] 全米初の"ネットゼロストア"をオープン
ネットゼロとは、エコシステムによって店舗が生み出すエネルギーが消費するエネルギーを上回ることを意味するそうです。
シカゴにオープンしました。
風力発電機が2つ、ソーラーパネルが屋上に850枚、地熱発電機が1つ、LED照明、CO2冷媒を使ったエアコンと冷ケース、エコ素材を使った建物、等々。
これを全店舗に水平展開するというわけではなく、おそらくシンボルとして作ったのでしょうね。
この新店はエコに関するイノベーションのモデルで、次世代技術のデモンストレーションとなる、ということを担当者がコメントしています。
ちなみに空調と冷蔵庫のエコ化が店舗では効率にもっとも影響があって、アメリカの小売企業の店舗レベルでの取り組みももっぱらこの二点に絞られているように思います。
日本では照明に注意が向いているように感じるのですが、何がこの温度差を生んでいるのかが分からず悩んでいるところです。
[ホールフーズ] ロイヤルティプログラムの実験を開始
ホールフーズが会員カードによるロイヤルティプログラム(日本で言うところのID-POS、またはポイントシステム)の実験を開始しました。
実験は8店舗、特典はPBの10%割引だそうです。
つい最近CEOのウォルター・ロブが、現状ではデータは大量にあるがそれを何かに活用できるとは思えない、第二世代が開発されたら利用を検討するかもしれないが、と言っていたので、この実験開始がどいういう意味があるのか興味を引きます。
個人的にはそんなことしなくても十分に集客できるのではないかと思いますけどね。
ロイヤルティプログラムは差別化できないコモディティ化に陥ったビジネス(または企業)で有効な仕組みであって、ホールフーズにはまだ必要ないように感じます。
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