ターゲットのCEOグレッグ・スタインヘイフェルがCEOを辞任しました。
後継は決まっておらず、CFOのジョン・マリガンが暫定CEOとなり、これから後任を探すとしています。
突然の辞任に各紙ともに大きく取り上げているのですが、理由として挙げられているのは、データ漏洩、カナダ事業の赤字、それと本体の業績悪化の3つ。
データ漏洩については投資を怠ってきた責任、業績の悪化についてはEコマースの立ち後れが指摘されています。
ただデータ漏洩問題が出てくる前からターゲットの売場が陳腐化してきているのを感じていたのと、陳腐化そのものはEコマースとは関係ないと思うので、業績悪化の本質的な理由はマーチャンダイジングにあるというのが私の見方です。
ターゲットは前任のボブ・アーリックが大きく飛躍させた企業です。
このアーリックの片腕で、分身とまで言われていたのがスタインヘイフェルでして、懸念材料というものがほとんどなく後継としてCEOになった人なんですけどね。
この人がCEOになってから売場のダイナミズムが失われたと私は感じていました。
問題は次のCEOですね。
ウォルマートは後継者がいつも必ず見えている会社なのですが、ターゲットにはそれがない。
まあステインフェイフェルがこんなに早くやめるなんて誰も想定していなかったというのもあるんでしょうが、でもリスクは必ずヘッジしておく必要はあります。
外から経営者を持ってくると、ターゲットという企業が変わってしまうかもしれない。
ターゲットに大きな転機がやってきたように思います。
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