シアーズのサプライヤーに対して取引向けの信用保険を提供している保険会社が、カバー範囲を縮小、またはキャンセルし、そのため出荷をストップしたサプライヤーが出てきているようです。
大手メディアのブルームバーグが業界筋の情報として報じました。
前回カナダ事業の資本売却をエントリーしましたが、ここ数ヶ月に運転資金調達の動きが活発化している理由は、どうやら保険会社による査定にあるようですね。
保険会社の動向をシアーズが知り、放置すると仕入れが止まる危険があるため、手持ち資金を増やしてリスクが低いことを示そうとしている。
小売の破綻のほとんどはサプライヤーからの仕入れのストップがきっかけとなります。
今回のニュースはシアーズがかなり厳しい状態にあることを暗示しています。
ちなみに取引向けの信用保険とは、売掛債権の回収に対するものです。
支払いが滞った場合に、その分を補填してくれます。
メディアは大手保険会社3社の動向を報じているのですが、1社がキャンセル、1社がキャンセルを検討、1社がカバー範囲を限定、だそうです。
もう一つちなみに、売掛債権を確保する手法としては信用保険の他にファクタリングがありますね。
サプライヤーとしては卸をバッファーとする古典的な手法もありますが、シアーズのような大手の場合は直接取引が通常なので、万が一に備えてなんらかの手を打っておくのが常識です。
こういうニュースがとうとう出たかというのが正直な感想。
シアーズが歳末商戦を前にしてレッドゾーンに突入です。
2014年10月 9日
[シアーズホールディング] サプライヤーが出荷をストップか
鈴木敏仁 (10:58)
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