ウォルグリーンがライトエイドを買収するために店舗の売却先を探していたのですが、買収企業がフレッズに決まったと報じられました。
数週間前からクローガー等の複数の企業が取り沙汰されていて、フレッズも名前が確かに出ていたのですが。
伏兵現る、といったところでしょうか。
売却する店舗数は865店舗。
フレッズは16億5,000万ドルの資金を調達、これを9億5,000万ドルの買収費用とその後の運転資金にあてる、とのこと。
フレッズの年商は21億5,000万ドル、店舗数は659、アメリカの地図で言うと右下地域に集中して店舗を展開している企業です。
本社はテネシー州メンフィス。
フォーマットの特徴は、ドラッグストアというよりも小型のDS、どちらかというとダラーゼネラルに近い商品構成で、調剤もやっている小型DSという表現が正しいと思います。
一時期急速に伸びていたのですが、停滞し、この2年ぐらいは赤字を計上、そのため経営陣が変わりました。
現CEOはCVSとファミリーダラーでの役員クラスの経験があり、CFOはウォルグリーンで30年以上の財務経験のあるベテランです。
だから、やれるという自信があるのでしょうね。
ただ常識的に考えるとハードルはあまりにも高い。
はたから見る限りは賭けに近いような気がしますよね。
メディアによると相当安く買えるようなので、少なくとも資金供給している金融機関は損をしないディールなのだろうとは思いますが。
ウォルグリーンによる買収提案はこれで山を越えた感じです。
あとはFTCによる認可を待つだけとなりました。
2016年12月21日
[ウォルグリーン] フレッズに865店舗を売却
鈴木敏仁 (02:20)
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