エディ・ランパート、彼が所有するヘッジファンドのESLインベストメント、現財務長官のスティーブン・ムニューシンといった関係者が、シアーズホールディングによって提訴されました。
CEO在任中に、自分その他関係者の利益になるよう運営し破綻へと導いた、が提訴の理由です。
訴状は109ページもあるそうで、ランパートが何をやったのか、それがどう彼の利益になったのかといったことが細かく書かれているようです。
一部をメディアが取り上げているのですが、例えば自社物件の繁盛店舗をESL関連会社が安く買い取って高くリースバックした、というようなことが書かれています。
実はこういったことは当時から業界では言われていたことなので驚きはないのですが、こうやって整理された内容であらためて読んでみると、良い意味でも悪い意味でもランパートはたいした人だなと思います。
シアーズという資産を、長い時間をかけて少しずつ少しずつ最大価値で流動化し、そしてそれを懐に入れた、ということかなと。
ちなみにムニューシンはランパートとイェール大学時代のルームメートだそうで、ゴールドマンサックス時代に相当稼いだみたいですが、ランパートとも組んでこんなところでも濡れ手に粟的なことをやっていたことになります。
シアーズ破綻についていろんなことを日本の流通メディアは言ってましたが、コトの本質はこんなところにもあるということを理解していた人は少ないでしょう。
裁判の行方に注目です。
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