インストアクリニックについては、何回かエントリーしました。
RediClinicとスティーブ・ケース
CVSがインストアクリニックを買収
インストアクリニックと米国医療システムの破綻
ウォルグリーンによるインストクリニックの買収
簡単に行ってしまえば、医療という問題を抱えているシステムがあって、この問題の一部を解決するようなビジネスとして登場したのがインストアクリニックと言うことができる。低所得層にコンビニエンスな医療を提供しようとした。
しかし、低所得層地域では、なかなか採算ベースに乗らないということが分かってきたそう。低価格としたんだけど、それでも低所得層には高すぎる。また病院が、本当に支払えない人には無料診療を提供したりしますから、あえてお金を払う必要がない、ということもあるかもしれないですね。
アメリカの病院は、無料診療をある程度実施すると、税金控除があるみたいです。
このためレディクリニックが戦略を転換し、中所得層の地域に32ヵ所インストアクリニックを作ったところ、うまく行くことが分かったそうです。医者のアポを待つ必要がないという、便利さがウケている。
レディクリニックのCEOのコメントが面白いので、意訳します。
「現在のヘルスケアシステムは、少数の複雑な症例向けにデザインされている。我々は大多数のシンプルな症例を対象とするビジネスだ」。(Forbes)
これは、分かりやすい。
このインストアクリニック、CCCという業界団体もできてしまいましたし、定着し伸びることは確実だと思うのですが、対象市場が少し変わってきたというのは興味深いです。
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