コンピューター専門のディスカウントストアチェーン、コンプUSAが歳末商戦終了後に全店舗を閉鎖し、企業を清算する予定であるというニュースが流れています。正式にリリースされたものではないので100%とは言えないものの、WSJなど確実なソースが流してますからほぼ間違いないようです。
同社は84年創業、PCブームに乗って急成長しましたが90年代後半に業績不振に陥り、99年にメキシコのビリオネア、カルロス・スリムが買収、03年にはグッドガイズを買収しててこ入れをはかったのですが結局上向くことがありませんでした。今年の初頭に全店舗の半分を売却、その後の戦略転換(コンプUSAの戦略転換)、そして今月初頭にゴードン・ブラザーズというリストラ専業企業に売却され、今後の行方に注目が集まっていた矢先のことでした。
現在店舗数は103、推定年商はは15億ドルだそうです。
不採算店舗を売却したけれど、売却すらできない赤字店舗をいまだに抱えているということなんでしょうかね。黒字化をはかるということをせず、一気に清算してしまうという点に、アメリカ流の割り切り感やスピード感といったものを感じます。
コンプUSAについては10年以上前にメルマガで、たぶん将来は明るくない、という文章を書いたことがありました。コンピューターが特殊な商材であるうちは専門店業態として成立しますが、一般に普及して家電化したらたぶん無理だろうというのが私の論旨でした。テレビ屋とかステレオ屋といったフォーマットがないのと一緒、業種は業態へと進化して行くのです。
ふと気づいたのは、コンプが出たあとに、フレッシュ&イージーのような企業が入って行くんだろうなということ。たぶん水面下では交渉が始まっていることでしょう。
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