2021年2月 3日
ベゾスのCEO退任について

ご存知の通りジェフ・ベゾスがCEOをアンディ・ジャシーに譲り、自分はエグゼクティブ・チェアマンになるという発表がありました。

エグゼクティブ・チェアマンは日本語では執行会長とでもなるのですが、取締役会の会長との違いは業務を執行することが前提にあることです。
取締役会とはガバナンスする組織であり、業務を遂行する経営組織とは分離しているのですが、エグゼクティブ・チェアマンは執行が前提となっているわけです。

発表時にすでに幹部が釘を刺していますが、ベゾスは大きな戦略的決断には関与していくとしていますね。
ベゾスは一昨年の時点でデイリーベースの経営執行から離れていたのですが、パンデミックで前線に戻ったといういきさつがあります。
実質的にはそれを元に戻すだけなのではないかと私はみています。

アンディ・ジャシーが後継というのも既定路線で驚きはない。
ベゾスのシャドーとしてベゾスと行動を共にしたことのある人でもあるし、ジャシーがCEOとなって大きく何かが変わると言うことは想像しづらい。
ベゾスのコピーとして経営を続けることでしょう。

ベゾスはまだ57才です。
ファーストリの柳井さん、ウォルマートのサム・ウォルトンなど、いったん退いてから復帰するという例は少なくない。
創業者にとっては会社は自分の子供用なもの、またはすべて自分の所有物で、そうそう簡単に離れることはできないものです。

ということで僕の興味はベゾスがこのままフェーズアウトできるのか、それともご多分に漏れず戻るのか、の一点です。

鈴木敏仁 (04:07)
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